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わからないことだらけの
妻への贈りもの

海の目の前の家に一泊できると友人から聞いて、

早速予約した。

 

先日、子供が大学を卒業した。

3人も育て上げるのは大変だった。

 

自分も頑張って仕事を色々とやってきたけれど、

運転が好きだという妻は、ずっとタクシー運転手をしてきた。

いつも化粧もほとんどせず、

贅沢も何もせず、

仕事と家のことといつも笑顔で頑張ってきてくれた。

 

そんな妻を喜ばせたくて、

子供達のおめでとうの日の翌日にこの家を予約した。

 

海をゆっくりみれることもなかったから、

さぞ喜んでくれるだろうと思い、

自分の仕事の車を走らせて

仕事終わりの妻を連れてきた。

 

 

想像以上に綺麗な海と、

ホテルとは違って二人きりでゆっくりできるということに

気を張らなくていいねって笑ってくれた。

 

オプションというのがあるということを事前に聞いて、

今日は出張シェフと、出張エステとそして出張ネイルを頼んだ。

何もかも初めてのことで全てがわからない。

 

電話に相談に乗ってもらいながら、

3つのオーダーをお願いした。 

 

出張シェフは事前に妻の好きなものを伝え、

出張エステは全くわからなかったので、全身がリラックスできるものを。

そしてネイルなんてもうそもそも、何が何だか全くわからなかったけど、

ネイリストの方に仕事内容を伝えたら、

派手すぎない、お仕事に影響出ないような優しいデザインにしますねと。

 

そして妻にとってのひたすら幸せであってほしい時間がはじまった。

エステは2階で静かに海の音を聞きながら、

その後、夕陽を見ながら、ネイルをしてもらってて、

妻はやったことない、恥ずかしい恥ずかしいと何度も言っていた。

女性として色々と綺麗にしたい時もあっただろうけど、

ぜひこれからは楽しんで欲しいとネイリスト経由で伝えてもらったのだ。

 

恥ずかしくて言えないからね。

そう言ったら、ちょっと嬉しくて涙ぐんでたそうだ。

あとでお礼のメールをいただいた時に、そう書いてあった。

 

夕食も、僕たちの思い出話をシェフが聞いてくれた。

二人でゆっくり話すこともなかったから、

今まであったいろんなことにそれぞれどう思ってたかとかを話して

意外と僕たちは似ているんだと再認識した。

夫婦の危機も何度かあったけど、別れるつもりなんてなかったんだろうね。

そういうのも楽しく感じた。

 

サプライズとかって照れくさいし、

妻のためにとか、ほとんどしたことなかったけど、

やっぱり嬉しい顔を見るためになら、

時々こういうのもいいなと思う。

 

高級ホテルとかレストランとか、

何を着ていったらいいかわからないし、

僕たち夫婦にはちょっと恥ずかしいけれど、

こういうところの方が気が楽かもしれない。

 

また、次の何か嬉しいことがあった時にでも

プレゼントしたいと思う。 

END.

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